幸せの構図
「もう、それだけ聞けば2人がどんなだったか想像できます」

「りつこさん、こんな話し、イヤじゃないの?」

「イヤじゃありません。すーちゃんと逆だけど、同じです」

「?」

「どんな過去でも、わたしを愛してくれる彼を私の前に連れて来てくれた全ての出来事に感謝しなくちゃ今現在の彼を否定することになっちゃうでしょ」

「そうだったわね・・・」

「はい。あの、それから多分ヤツが浮気を」

「ふふふ、そうね。後輩の女の子に手を出したのね」

「すーちゃん・・・笑って言えるんですね」

「もう時効でしょ。それに私、もう40歳も過ぎてるしね」

「はい、いえ、あの・・・でも・・・」
< 514 / 596 >

この作品をシェア

pagetop