三次元に、恋をした。
「……っ… もう!からかうのも程々にしてください!」

「アハハッ 本当可愛いなぁ… さっ冷める前に食べよっか?」

元の優しい顔付きに戻り箸を動かす彼。

当の本人はいたって普通なんだけど、された側はそうもいかなくて。

冷静さを装う術を私は知らない。

彼にはきっとバレているかもしれない。

彼に続き、私も食べ始めたが先ほどよりも味の感覚がわからなかった。
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