三次元に、恋をした。
「ここで大丈夫です」

ソファーといっても大人1人が座るのに充分なサイズだ。

詰めたら座れるかもしれないがわざわざ狭い所に割って入るつもりもない。

「大丈夫じゃない。 ほら、おいで?」

クッションを下に置き、両手を広げて待ち構えている。

え? ここに私が飛び込め、と?

いやいや、そんな事できるハズないでしょうよ。

カップルでもあるまいし。

全く動こうとしない私に痺れを切らしたのか、はぁ… と溜息をつき勢いよく腕を引っ張られる。
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