三次元に、恋をした。
「っう、わぁ! 」

「はい、ここが相澤さんの定位置ね?」

思いっきり引っ張られた私の身体が行き着いた場所は、まさかの彼の両脚の間。

後ろから手が回されて私のお腹をギュッと締め付けている。

背中は彼の身体とピタッリくっ付いており少しだけ体温を感じられる。

右肩には彼の顔が乗せられてあって、今 話されると吐息が耳にかかると思う。

「あ、あの…… これは一体っ…… 」

「ん? 恋人ごっこ。今日の俺の目的 」

耳元でクスっと笑う彼はかなりご満悦な声だ。
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