三次元に、恋をした。
別に身体を売るわけでもない、ただ恋人風に接すればいいだけのこと。

なのに、それなのに… なんでこんなに胸が苦しいのだろうか。


「……由紀?」

彼の声に身体が反応する。

「由紀、こっち向いて?」

言われるがまま、呼ばれた方のに振り向いた。

そこには彼の綺麗な顔が目の前にあって、吸い込まれそうなほどの瞳で私は見られている。


「……キス、……していい?」
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