三次元に、恋をした。
「ほら、普段着だし… 」

「私ので良ければ花柄ワンピ貸しますよ? ロッカーに入れてるんで」

「あ、手持ちのお金がないかも… 」

「奢ってくれるみたいですよ?」

「えっと… じゃあ、今日予定が… 」

「ないですよね? しかも明日は休みだし。ガンガン飲めますね 」

抜かりない、有無を言わせない巧妙な会話。

「はぁ… わかったわよ」

「やった〜! そう言ってくれると思ってました! 由紀先輩、大好きですっ」

ここまできたら腹をくくるか。
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