三次元に、恋をした。
大好きな趣味でさえ、脱力している気がする。

心ここに在らず、と言うべきなのか。

なんとも情けない。

はぁ… と項垂れるも、後ろからトントンっと肩を叩かれ振り向いた。

「あっ、やっぱり相澤さん? そうかと思ったんだよね〜 」

私の目の前に現れた人物。

今、一番会いたくて会いたくない人。

「な、なるせ、……さん」

彼はそのまま私の向かい側の席に腰を下ろした。
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