三次元に、恋をした。
こんな大人数の飲み会なんて滅多に行かないから、この歳にして人見知りを発揮。

愛梨ちゃんがいてくれて本当に助かっている。

「ごめんね。愛梨ちゃんも成瀬さんのとこに行きたいよね?」

「え? 私は全然大丈夫ですよ〜 ほら、言ったじゃないですか? 歳三さんは目の保養だって。 ここから見てるだけで充分です」

何とも頼もしい後輩なこと。

どうぞ?と食べ物をお皿に盛って私に差し出してくれた。

「それに。私、いま気になる人いるんで」

「……え? そうなの?」
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