三次元に、恋をした。

「……カッコよくて、優しくて。私のわがままも文句一つ言わず聞いてくれる。すごく甘やかしてくれるくせに、一定の距離を保ってて近づこうにも近づけない。そんな人です」

な、なんだそれ。

「その人、遊び人なの？」

「違いますよ〜 どちらかと言えば仕事が多忙で。 なのに私との時間を作ってくれる。……はぁ、振り回されてるんです、私。」

ツンデレか？

でも、それでもその人にそれだけの魅力があると。

「ね？ 私、知ってる人？」

もしかしたら取引先の人とか？ と、まぁ安易な考えで聞いてみたんだけど。