三次元に、恋をした。
途中でラーメンのそそる匂いに負けてお店に入った。

もちろん、お一人様で。

カウンターしかない店内のお客は男性のみだったけど、そんなの気にするもんですか。

豪快にラーメンセットを平らげお店を出る頃には気持ちもだいぶ落ち着いていた。

運良く、もう会うこともなくなる訳だし。

きっと時間が経てば忘れる、はず。

途中でコンビニに寄って別腹用の甘いスイーツと漫画雑誌を買って。


そうだった。私には二次元がある。

二次元は絶対的な癒しを与えてくれるんだから。
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