三次元に、恋をした。
背後から伝わる人の暖かさ、腕をお腹に回し抱き締められた。

と、同時にバタンっとドアが閉まる音がした。

「ね? 家に入れる意味、わかってる?」

「……な、何がですか?」

はぁ… と耳元に感じるからの溜息。

「じゃあ、一つ確認していい?」

「は、はい… 」

「俺の事、好きなの?」

たちまち一気に自分の体温が上昇したのがわかった。

冷や汗が今にも吹き出しそうな身体、ゴクリと生唾を飲み干す。
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