三次元に、恋をした。
少女漫画の胸キュンなんてなんのその、トロけてなくなってしまうんじゃないかってほどに甘やかされた。

「ゆ〜き〜、 ねぇ? 俺、寂しんだけど?」

「だって…… なんか、危険を感じます」

「ハハッ 俺って危険人物なの? 」

そう言って嬉しそうに笑うもんだから、言葉の意味が全く感じられない。

「私には…… し、刺激が、強すぎました」

身体には、至るところにキスの跡、彼の跡がいっぱいあって見てる自分でさえ恥ずかしくなるほど。

身も心も満たされて幸せな気持ちと反面に、こんなにも愛されてどうしたらいいのかという挙動不振に陥っている。
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