三次元に、恋をした。
そろそろ退散しようと扉を開けると、ガッツリ目が合ってしまった人物。

「由紀ちゃん 大丈夫?」

男爵こと弁護士の人に捕まってしまった。

「顔色良くないね? ちょっと夜風にあたろうか?」

そう言って弁護士から手を引かれお店の外へ連れ出された。

もはや名前さえも覚えていない、いや 覚える気さえなかった弁護士が私の横にいる。

「随分と出てこなかったから心配したよ? 大丈夫?」

「ハハッ… だ、だいじょうぶ、です 」

全然大丈夫じゃないけど、貴方のせいで。
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