三次元に、恋をした。
「ふふっ… なんでそんな顔が赤いと?」

聞き慣れない方言と、至近距離の顔。

「耳まで真っ赤。……可愛いっ」

吐息のかかる耳にペロッと、

「な、な、っ……何するんですか〜!?」

くすぐったい感触を感じたかと思えば耳を舐められた。

「可愛いから、つい。 ごめんね?」

謝っている人の態度とは思えないほどの妖艶な笑み。

彼の行動一つ一つに私は動揺を隠しきれてない。

そんな気がする。
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