三次元に、恋をした。
「あとは二次元の魅力を語り始めたけど、そのまま寝落ちしたから軽く1時間くらいだっかな? 」

とんだ迷惑な奴。自分が聞いてもそう思う。

そんな酔っていて訳のわからない私に小一時間もお付き合いいただいたのか。

「僕は全く気にしてないから、今度またお家にお邪魔させてね?」

一人称が僕に変わっている時点で、もはや彼に恐怖しか感じない。

「……はい。うちなんかで良ければ…っ… 是非、」

それ以上に相当な言葉が今の私には見つからない。

そして私の顔色はより一層悪くなっているに違いない。
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