貴族とガーゴイル
そこで私は、警察が分かっていても手の出せなかった人物達を調査した
―――大手企業の社長だ
奴らなら金でいくらでも優秀な人材を雇える
警察はああ見えて貧乏だ。企業の支援をうけて成り立っているようなものだから、下手に貴族たちを探ると潰されかねない
しかし私は大金持ちだ。権力を利用し、ある運搬会社の社長を捕らえた
その会社は被害者全員の会社との取引がことごとく失敗していた
こいつしかいない、私は自信をもって無理矢理奴を私のビルに閉じ込めた
こうして犯人(と思われる)を捕まえ、その日を境に事件もぴたりと収まった