ガラスの心に気づいたなら 〜 1
今日もあーたんを送るとベンチに居座った。

まぶたが重い。

ここ一週間ほとんどちゃんと睡眠をとっていない。

長くて3時間だ。

もう体力が限界に達しているのを感じていた。




そして今日も彼はやってきた。




「おっ、今日もきてんすね。」

わたしは心の中で彼をウザ男と命名している。


私は普通、人に興味を持たないから、名前なんてもちろん覚えない。だけど彼を認識できるということは、彼がよっぽどうざいということだ。


だけどうざい以上に困ることがある。

彼がよく背後から来るのだ。
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