ガラスの心に気づいたなら 〜 1
今日は横の通りから来た。いつものように自転車にまたがっている。

「いっつも気になってんすけど、なんで毎朝ここきてるんすか?」

わたしはそのまま彼を無視する。それでもウザ男は気にせずに話し続ける。

「社会人とか?」

社会人と言われればそうなのかもしれない。確かに働いているし、ね…。

「大人はいいなー。」ウザ男はいつの間にか隣にちゃっかり座っちゃっている。だけど、もう離れる力すらなかった。疲労がひどい。


そのあとたくさんベラベラ喋って気が済んだのか、またな!なんていいながら部活に行った。

私はしばらく動かなかったが、重い腰を上げてバイトへと向かった。
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