ガラスの心に気づいたなら 〜 1
俺はサッカーボールを誤って道路に落としてしまい坂を走っていた。

そんな時前方から自転車がものすごいスピードで降ってくるのが見えた。俺は息を呑んで身を翻した。

俺は次の瞬間、自分の目を疑った。1人の女が自転車にもうブレーキをかけたかと思うといきなり宙にまった。

それは本当に一瞬の出来事だった。

月光が彼女の長いビロードのような黒髪を照らし、まるで天使が空から降ってきたのかと思った。

それはそれほどファンタジーで美しかった。
< 31 / 111 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop