ガラスの心に気づいたなら 〜 1
優也は父親と喧嘩してこの家にとどまっている。

この家にはいつも新しい人がいる。

もともとは俺に構ってくれない母ちゃんから離れるために一人暮らしを始めたものの、やっぱり寂しくて友達を毎日のように家に呼んだのがきっかけだった。

いつの間にか共有の場になっていて、今では翔太と二人でこの家の金銭管理をしている。
だけどこの調子だと優也も仲間入りしそうだ。

みんな長くてとどまるのは一週間。なのに優也ときたら一か月もこの家に居座っている。

さすがに払ってもらわないと困る。
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