ガラスの心に気づいたなら 〜 1
友達…とは決して思われていないだろう。だって俺の一方通行だからだ。

彼女ではもちろんないし…って、俺何考えてんだろ。
彼女とか…

俺は暗闇であまりよく見えない彼女を見ると、かあっと体温が上がっていくのがわかった。
彼女って、そんな風に見たことはなかった。

「おい、誰なんだよ。」翔太がなおも聞いてくる。

「んっと、知り合い、かな。」

「かなって、おいおいおい。」翔太は頭を抱えた、「お前はほんとお人好しだな。」

「まあとにかく、今日は寝かせてあげよう。」優也の静かな声で俺たちは頷いた。
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