ガラスの心に気づいたなら 〜 1


その時、「あ、起きたんだ…って…っ///」


声がしたけどわやしはぼんやりと天井を見上げていた。

こいつも起きたか…勝ち目はなさそうだ。

奥にもう一人机に突っ伏して眠っている人がいる。

犯罪をしそうな人には見えない、真面目そうな青年だ。まあ人は見かけによらないというし…。

周りで何やらウザ男とヤンキーらしき男が話している。

わたしは隣で眠るあーたんを引き寄せて、そのまま目を閉じた。


もうどうにでもなれ。


だけどすぐにヤンキーの声が頭上でした。

「名前なんていうの?」

軽そー。


わたしは無言だ。目も開けてすらいない。


「ねー、聞こえんてるんでしょー。無視しないでよー。」


そういえば、ウザ男は敬語だったな…って、何を今更。


「おい、んだよ生意気だなー。美人だからって調子のんなよ。」


一人で喋ってキレる男。

ばか。おそうななら早く襲ってよ。

何よ、じれったい。

みんなして何なの。

< 50 / 111 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop