ガラスの心に気づいたなら 〜 1
「え?」

「シャボン玉!」
わたしが怪訝そうに彼を見上げると、ウザ男は笑った。

わたしはムッとして彼をきつく睨んだ。
「やっと表情作った。」ウザ男は目を細めた、「あーたんっていうんすか?すごい人懐っこいっすね。お腹空いてたみたいだから特製カレーライス作ったんすよ。」

「…は?」

「ははっ、すごい過保護な姉ちゃんなんだなー。あーたんもこんな心配性な姉ちゃんがいてよかったな。」そう言って彼はあーたんの頭を撫でた。

「っ!ちょっと、触んないでよ。」そう言って離したけど…どうしてだろう。

あの瞬間、彼の手を拒否れなかった。

「まんま。」あーたんが彼を見ていった。

あ…

ママって言ってる…
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