ガラスの心に気づいたなら 〜 1
初めて会うこんな不思議な人に…


わたしたちが親子だって知られたくない。

そしたら…

それを知ったら、どんな目でわたしを見るのだろうか。

きっとそれは軽蔑の目だ。

「ま…」

わたしは喋りかけたあーたんをぎゅっと抱きしめた。

ごめんね、ママ自分勝手で。そんな思いを込めてほおに顔をすり寄せた。


わたし…どうしちゃったんだろ。


わたしはゆっくりとウザ男を見上げた。
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