ガラスの心に気づいたなら 〜 1
「留守番本当に大丈夫か?」
康介は足でサッカーボールを弄びながら何度目かに聞いてきた。
康介は部活に行くらしい。
たまたま今日は苦手な翔太も、そして珍しく優しい優也もいないから、心配してるらしい。
「ん。」
康介は何も言わないわたしにパンを押し付けてきた、「何も渡さなかったらお前家で餓死してそうだから。」
わたし、康介にとってどんなイメージなんだろ、なんて今頃思った。