ガラスの心に気づいたなら 〜 1


ドアが閉まった。


「ゆうにいは?」そう首をかしげて聞いてくるあーたん。


「ゆいにいはお出かけしてるよ。」


「なんでぇ?あーたんゆうにいと遊びたいぃー…!」


駄々をこねて泣き始めるあーたん。


わたしはそんなあーたんを膝に乗せると、いつかあの人がしてくれたみたいに 、静かに体を揺すりながら小さな声で口ずさみ始めた。


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