ガラスの心に気づいたなら 〜 1
保育園に着くと、人懐こいあーたんはわらいながらかけて行った。
そんなあーたんを見ると不安で不安で怖くなる。
わたしだけを見ててほしい。そうしたら悲しみを知らなくて済むのだから。
そのあとわたしはパートをしている喫茶店へ向かう。
そこのオーナーが死んだ祖母の知り合いで、愛想のないわたしでも心優しく雇ってくれた。
それでもそれが同情からだということはいやほどわかる。
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