ガラスの心に気づいたなら 〜 1
わたしはあーたんを抱きしめる力を強めた。

私たち二人を包み込む康介が、天から舞い降りた天使のように思えた。

ばあちゃん…ごめんなさい。

まだお墓参りに行く勇気はないけど…それでも、絶対にあーたんを守るから…!うるさいなんて、もう…言わないよ。

「っ…」
わたしは泣きじゃくるあーたんの髪に顔を埋めた。

「っ、ごめんね…ごめんね…大好きだから…うぅー…」

康介の胸に頭を預けて泣きじゃくった。子供みたいに声を上げた。

そんなわたしを康介は嫌がらずに、優しく受け止めてくれた。

「ん…最初からそうやって素直になればよかったんだよ。」

康介の存在が何よりも確かに感じられて、もう涙腺が壊れそうになった。
でも今は不安からじゃない。苛立ちからでもない。安堵からだ。

ほっとして体から力が抜けてきた。
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