ガラスの心に気づいたなら 〜 1
「みてー!まんま!」
あーたんがカタグルマをしてもらっている。
まんま。
わたしにはわかるけど、みんなはあーたんの赤ちゃん語がわからない。
きっと、「みえ、んあ。」、に聞こえてると思う。
あーたんが生まれなければ、彼女は悲しむことなんてなかった。
全部、全部わたしのせいだ。
保育園に行くと、いつも一人でブランコに乗っている。
保育園の先生と二人でいることもある。
きっとあーたんは寂しい思いをしている。
父の日なんてあーたんにはないし、授業参観もわたししか行ってあげられない。