ガラスの心に気づいたなら 〜 1
わたしはゆっくりと顔を上げた。風で髪が頬にかかる。
康介と同じシャンプーの香りがする。
わたしを見る優也の瞳は何故か揺れていて、痛みをこらえているような表情をしている。
優也はたまに、こうやって悲しそうな顔をする。
康介みたいに素直じゃなくて、
翔太みたいに熱くなくて、
わたしみたいに冷たくない。
わたしはそんな優也が好きだ。
恋愛感情じゃないけど、守りたくなる。
あーたんとばあちゃん以外、守りたいと思った人はいなかった。
康介と同じシャンプーの香りがする。
わたしを見る優也の瞳は何故か揺れていて、痛みをこらえているような表情をしている。
優也はたまに、こうやって悲しそうな顔をする。
康介みたいに素直じゃなくて、
翔太みたいに熱くなくて、
わたしみたいに冷たくない。
わたしはそんな優也が好きだ。
恋愛感情じゃないけど、守りたくなる。
あーたんとばあちゃん以外、守りたいと思った人はいなかった。