ショートショートストーリー
ダイエット夫人
ダイエットに悩んでいた出井夫人、思いあまって友人に相談した。
友人は、そんな夫人に、ある医者を紹介した。
「先生、私、痩せられますか?」
「大丈夫です。私の言いつけを完璧に守っていただいたら、100%痩せられます」
「わかりました! 何をすればいいですか?」
「では夫人、以下の3つを実践してください。一つ、食事は3食摂る事。2つ、炭水化物は摂らない事。3つ、夕方の6時以降は水分以外のものは摂らない事。守れますか?」
「はい! 頑張ります!」
それから数ヶ月、友人は再び夫人のもとを訪れた。しかし、あれから医者の言いつけを守っているという報告を受けていたのにもかかわらず、夫人はまったく痩せていなかったのだ。
「どうして痩せないのかしら……」
夫人の悲しそうな顔をみて友人は同情した。
「あ、そろそろ夕食の時間だわ? ねえ、うちで夕食食べていかない?」
「でも、あなたダイエットしているのに私だけ食べるの悪いわ」
「大丈夫、3食きちんと食べるという決まりだから」
ほどなく、二人の前に分厚いステーキが運ばれた。
「炭水化物は摂っちゃだめだから、毎日お肉しか食べてないわ」
夫人は、ステーキをもりもり食べ始めた。
「あ、いけない! もう少しで6時だわ? ちょっと!」
夫人はパンパンと手を叩いた。すぐさまメイドがケーキを持ってやってきた。
「6時以降は何も食べちゃいけないから、あと10分で食べないと…」
夫人は、ケーキを口にほおばった。
「ボーンボーン…」
やがて時計6時を指した。
「6時以降は、水分しか摂っちゃいけないのよねえ…夜が長く感じるわ…ダイエットってほんとに辛いのよねえ」
友人は、そんな夫人に、ある医者を紹介した。
「先生、私、痩せられますか?」
「大丈夫です。私の言いつけを完璧に守っていただいたら、100%痩せられます」
「わかりました! 何をすればいいですか?」
「では夫人、以下の3つを実践してください。一つ、食事は3食摂る事。2つ、炭水化物は摂らない事。3つ、夕方の6時以降は水分以外のものは摂らない事。守れますか?」
「はい! 頑張ります!」
それから数ヶ月、友人は再び夫人のもとを訪れた。しかし、あれから医者の言いつけを守っているという報告を受けていたのにもかかわらず、夫人はまったく痩せていなかったのだ。
「どうして痩せないのかしら……」
夫人の悲しそうな顔をみて友人は同情した。
「あ、そろそろ夕食の時間だわ? ねえ、うちで夕食食べていかない?」
「でも、あなたダイエットしているのに私だけ食べるの悪いわ」
「大丈夫、3食きちんと食べるという決まりだから」
ほどなく、二人の前に分厚いステーキが運ばれた。
「炭水化物は摂っちゃだめだから、毎日お肉しか食べてないわ」
夫人は、ステーキをもりもり食べ始めた。
「あ、いけない! もう少しで6時だわ? ちょっと!」
夫人はパンパンと手を叩いた。すぐさまメイドがケーキを持ってやってきた。
「6時以降は何も食べちゃいけないから、あと10分で食べないと…」
夫人は、ケーキを口にほおばった。
「ボーンボーン…」
やがて時計6時を指した。
「6時以降は、水分しか摂っちゃいけないのよねえ…夜が長く感じるわ…ダイエットってほんとに辛いのよねえ」