信じることはとても愚かで美しい。
そんなことを考えながら歩いていると、学校に着いた。
門をくぐって中に入るとザワっと空気が騒がしくなる。
「菜緒先輩だぁ!やっぱ綺麗だねぇ!」
「菜緒さん、学年トップ入学当時からキープしてんだぜ!まじスゲぇ!」
「篠宮さんてなんかオーラが違うっていうか…」
私へ向けられる羨望の眼差しと言葉。
その言葉を聞き流しながら教室へ入り、授業の準備をする。
そのまま何事もなく授業を終え、また羨望の眼差しと声を浴びながら帰宅する。