信じることはとても愚かで美しい。
繁華街の奥にある路地を通った先にある灯りの少ない公園。
バキ…ガシャーン!
何かを殴り飛ばす音と、倒れる音がそこかしこから聞こえる。
ここは道を踏み外した奴らが、血を求めて集まる…不良の巣窟だ。
その公園を堂々と進む。
すると、いきなり腕を掴まれた。
振り返ると、ニヤニヤと笑った二人組の男が立っている。
「なあ、こんな時間に出歩いてると危ないよー?」
「おにーさんたちが家まで送ってあげるから」