信じることはとても愚かで美しい。
「って、この制服、聖華のじゃん!」
「え、マジかよ!てことはお嬢様じゃん!」
私の制服を見て気づいたのか右にいる男…Aはそう言った。
「はなせ。」
そう言ったものの、腕を掴んでる男Bはえ~?と言って離さない。
「離せっつってんだよ!」
そのままBの腕を掴んで背負い投げで一本。
そのままの勢いでAのみぞうちに強烈なパンチをお見舞いする。
そして一言。
「お嬢様に一発KOされる気分はどーですか?なめんなよ。」
そう言い残してその場を去る。
私が始めたものとは…ケンカだ。
ケンカこそが私の日々の存在意義。
あいつらのことを思い出さないでいれる唯一の時間だった。