信じることはとても愚かで美しい。
変わった昇爛
「ん……」
ゆっくりと目を開けると見慣れない天井が見える。
バッと跳ね起きて辺りを見渡す。
「ここは…?」
掛けられてる毛布から抜け出して床に降りる。
ひんやりとしたコンクリートを靴下越しに感じる。
ここは…倉庫…?
綺麗に整頓されてる部屋は、使用者の性格が表れているんだろう。
不意に双竜の倉庫を思い出す。
いろんなものが散乱してて、整頓のせの字もないあの倉庫。
そんなことを思いながらキョロキョロしていると…。
ガチャッとドアが開いた。
「お、起きたか。」
入ってきたのは…。
「メガネ…!」
メガネを外したメガネだった。
「おいっ、メガネって言うな!」
メガネがいるってことは、ここは昇爛の倉庫…!?