信じることはとても愚かで美しい。

変わった昇爛




「ん……」


ゆっくりと目を開けると見慣れない天井が見える。


バッと跳ね起きて辺りを見渡す。


「ここは…?」


掛けられてる毛布から抜け出して床に降りる。


ひんやりとしたコンクリートを靴下越しに感じる。


ここは…倉庫…?


綺麗に整頓されてる部屋は、使用者の性格が表れているんだろう。


不意に双竜の倉庫を思い出す。


いろんなものが散乱してて、整頓のせの字もないあの倉庫。


そんなことを思いながらキョロキョロしていると…。


ガチャッとドアが開いた。


「お、起きたか。」


入ってきたのは…。


「メガネ…!」


メガネを外したメガネだった。


「おいっ、メガネって言うな!」


メガネがいるってことは、ここは昇爛の倉庫…!?




< 26 / 86 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop