信じることはとても愚かで美しい。
コツコツ…。
階段を下りる音がこだまする。
前を歩くメガネ(今はつけてないけど)は、一体昇爛のなんなんだろう…。
ぼーっと考えながら歩いていると、突然メガネが止まった。
ぼふっ
「痛いなぁ…いきなり止まんないでよ。」
そう言いながらメガネに続いて入った部屋には、金髪と女もいた。
それに…なんか寝てるやつも…。
「…改めて。俺は梶野 蓮。昇爛の総長だ。」
総長…。
そのことを知ってもあまり驚かなかった。
まあ、態度でかかったし。
なんかオーラが違ってたから、薄々そうかなあとは思ってたから。
じゃぁ、ここにいるメンバーは幹部か…。
「お前と戦った奴が河野 竜‹カワノ リョウ›。スマホいじってたのが宮本 麗‹ミヤモト レイ›、寝てるのが高田 氷河‹タカダ ヒョウガ›だ。」
そう、紹介されたけど。
私に紹介したところで…。
そう思っていたとき。
「なぁ、お前…昇爛に入らないか?」
メガネ…梶野 蓮がそう言った。