信じることはとても愚かで美しい。
「あー…仲良くすんのはいーけど、これからのこと決めねぇと。」
いきなり聞こえた言葉に。
麗と抱き合ってビクッと震える。
蓮…。
「「どっからでてきた…」」
さっきまで仲良く倒れてたじゃん、お豆腐メンタルズ。
今、麗といいとこだったのに…。
二人で思わずにらむ。
「なんだよ…」
頬を引きつらせながら言う蓮に。
「「なんでもなーい。」」
ツーンとしながら言う。
「そ、そうか…」
…てか、これからのことって。
「お前のこと、族の奴らに紹介しねぇと。」
やっぱそうだよねぇ。
「でも、私が双竜の元姫だって知ったら反対されるよねぇ…」
独り言のようにつぶやく。
「まあ、そうだろうな。」
あ、聞こえてたみたい。
てか、あまりにもあっさり言い切りすぎじゃ…。
「言った瞬間、殴り掛かられるかもな。」
ちょおーーーいーーー!?
「さすがに大人数で殴り掛かられたら苦戦するよ!?」
自分がボロボロになる姿を想像して思わず身震いすると。
「ふっははは!」