信じることはとても愚かで美しい。
やばい…。
これ、骨いってるかも…。
わらわらと寄ってくる下っ端たちに囲まれながら、しゃがみ込んでいると。
ふわりっと体が浮いた。
顔を上げると、蓮の顔が。
「部屋、行くか。」
そう言って歩き始める。
って、この姿…かの有名なお姫様抱っこってやつですよね…。
赤くなった顔を見られないように下を向く。
ドクっという音を聞きながら。
やっぱり、私どうしたのかぁ…。
なんて。
他人事のように思った。