信じることはとても愚かで美しい。



ゆっくりとソファーおろされる。


「大丈夫か?」


「うん…」


あー…かっこ悪いな…。


足を見ると、足首の部分が赤く腫れている。


学校、どうしよう…。


しばらく、休もうかなぁ。


そんなことを思っていると。


「悪かった…」


え?


いきなり蓮に謝られた。


「俺があんなこと言ったからこんな…。」


申し訳なさそうに言う蓮。


「あーいいよ、そのおかげで認められたみたいだし。」


むしろ、結果的には良かったじゃん。


そう言うと。


「お前、カッコイイよ。」


そう笑顔で言われて。


ドクッ


あぁ、まただ。


ホント、どうしたの、私。


何故か火照った顔を両手で包む。


初めての気持ち。


だけど…不思議と、嫌じゃない…。


不思議な…温かい気持ち…。





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