信じることはとても愚かで美しい。
∞蓮side∞
菜緒にケガさせた原因は俺だ。
罪悪感にかられながら、菜緒のはれた足に湿布を貼る。
「冷たっ…」
ビクッと肩を震わせてそう言った菜緒。
「あー…悪い、大丈夫か?」
そう聞くと、うん、大丈夫と。
強がって言うその姿を見ると、なぜか胸がギュウっと苦しくなるんだ。
初めて会ったあの日も。
生き生きした表情でケンカしていて。
あの時から、なぜか胸が苦しくなる時がある。
こんな感情は初めてだ。
けど…不思議と温かい。
そんな感情。
「蓮、私、まだちゃんと信じられないけど。この族は好きだよ。」
唐突に言われたその言葉。
その言葉は、俺に言われたわけじゃないのに。
また…胸がギュウっと苦しくなる。
「そりゃそうだ。俺の率いる族だからな。」
…俺、いつもの調子で言えてるか…?
うわ、どや顔っと言う声と共に向けられる花が咲いたような笑顔。
うるさい心臓を無視しながら反論する。
この感情は…。
なんだろう…。
菜緒にケガさせた原因は俺だ。
罪悪感にかられながら、菜緒のはれた足に湿布を貼る。
「冷たっ…」
ビクッと肩を震わせてそう言った菜緒。
「あー…悪い、大丈夫か?」
そう聞くと、うん、大丈夫と。
強がって言うその姿を見ると、なぜか胸がギュウっと苦しくなるんだ。
初めて会ったあの日も。
生き生きした表情でケンカしていて。
あの時から、なぜか胸が苦しくなる時がある。
こんな感情は初めてだ。
けど…不思議と温かい。
そんな感情。
「蓮、私、まだちゃんと信じられないけど。この族は好きだよ。」
唐突に言われたその言葉。
その言葉は、俺に言われたわけじゃないのに。
また…胸がギュウっと苦しくなる。
「そりゃそうだ。俺の率いる族だからな。」
…俺、いつもの調子で言えてるか…?
うわ、どや顔っと言う声と共に向けられる花が咲いたような笑顔。
うるさい心臓を無視しながら反論する。
この感情は…。
なんだろう…。