信じることはとても愚かで美しい。
『ストローム』
チュンチュン
「ん…朝…?」
カーテンから差し込む淡い光にゆっくりと目を開く。
そのまま布団に残るぬくもりを名残惜しそうに手放すと、体を持ち上げてベッドから降りる。
「ふわぁ…嫌な夢見たなぁ…。」
夢の内容を思い出して、少しだけ顔をしかめる。
大好きで、大嫌いで、信じて、裏切った彼ら。
今でもあの時のことは一言一句覚えているし、私の心に大きな傷を残している。
「って、やめやめ!こんなの私らしくないし!」