信じることはとても愚かで美しい。



「送ってくれてありがと。」


「おう。」


そういって蓮は、ブロロローっと煙をたてて去っていった。


ふう…と小さく息を吐いてマンションに入る。


家に入ると、ソファーにダイブ。


…あの後、どうも調子が出ない私を心配して、蓮に、


「今日は帰れ。」


って言われてしまった。


はぁ、人に心配かけるなんてダメだなぁ私。


頭に手を置いて考える。


あの紙ににしてもさっきの話にしても。


噂を知っている何者かが、私をなぜか恨んでいて。


…私を潰して利益のある女子。


つまり、双竜か昇爛を狙っているやつ。


ほんとに誰よー!


わーっとクッションに叫びながら足をバタバタさせる。


…今日はほんとに謎が多い日だなあ。


とか思いつつ、お風呂に入る。


今日の復習、明日の予習して。


零時に眠りにつけば、肌もばっちり!


謎ばっかでもやもやするけど。


とりあえず、寝るぜ!




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