俺様御曹司とナイショの社内恋愛
最寄りの駅から地下鉄に乗った。移動が公共交通機関というだけで、安心してしまう。
電車に乗ったことがないとか、浮世離れしたお坊ちゃんタイプではなさそうだ。
「これから訪問するのは、株式会社Otomotion。聞いたことある?」
電車の中で、訪問先の話になった。
黙って首を横にふる。
おともーしょん? なんだか怪しげな響きの社名だ。
「いわゆる乙女ゲームって呼ばれる、女性向けの恋愛シミュレーションゲームを製作してる会社だよ。
その業界では、そこそこ知られてるみたいだけど、川本さんはやらないんだ乙ゲー」
おとげー、って乙女ゲームの略かな。
「広告とかを見たことはありますけど、やったことはないです」
ふむ、と彼は口の中だけでつぶやく。
「うちの会社って、ゲーム会社とも取り引きあったんですね」
知らなかった。
「ゲームもヒットすると、メディア展開されるから。
キャラグッズ販売、CDドラマ、攻略本、キャラソング、声優のイベント開催、アニメ化・・・。
ゲーム会社は、ゲームの制作が本分だから、それ以上のことはあるていど外部に委託することになる。著作権の管理も大変だからな」
なるほど。
電車に乗ったことがないとか、浮世離れしたお坊ちゃんタイプではなさそうだ。
「これから訪問するのは、株式会社Otomotion。聞いたことある?」
電車の中で、訪問先の話になった。
黙って首を横にふる。
おともーしょん? なんだか怪しげな響きの社名だ。
「いわゆる乙女ゲームって呼ばれる、女性向けの恋愛シミュレーションゲームを製作してる会社だよ。
その業界では、そこそこ知られてるみたいだけど、川本さんはやらないんだ乙ゲー」
おとげー、って乙女ゲームの略かな。
「広告とかを見たことはありますけど、やったことはないです」
ふむ、と彼は口の中だけでつぶやく。
「うちの会社って、ゲーム会社とも取り引きあったんですね」
知らなかった。
「ゲームもヒットすると、メディア展開されるから。
キャラグッズ販売、CDドラマ、攻略本、キャラソング、声優のイベント開催、アニメ化・・・。
ゲーム会社は、ゲームの制作が本分だから、それ以上のことはあるていど外部に委託することになる。著作権の管理も大変だからな」
なるほど。