絶対に叶わない恋に恋する
監督「はい!!!おっけー!!今日はここまで!お疲れ様でしたー」

頭が...真っ白になっていた。
演技だって、分かってる。



分かってるのに、胸が苦しくてたまらない。


キスの演技だって分かってるはずなのに、本当の恋人みたいに思えて...


私はぎゅーっと手を握りしめ。つらい気持ちを閉じ込めた。


咲「つかささん♪お疲れ様でしたっ!キス...お上手なんですね...///」

さくらさんは照れたように、ふふふと笑う。

司「あ、お疲れー!さくらちゃん。緊張しすぎだって笑」

さくらさんの頭をポンポンしながら、優しい笑顔でつかさくんは言った。




こんな会話聞きたくなかった...
目の前で...話さないでよ...


二人とも本当に楽しそう...

幸せそう...


さらにぎゅーーーーーっと胸が締め付けられる。
苦しくてしかたがない。







そう思っても気持ちは止まらなかった。

その時私は自分の目頭に熱いものを感じた。


まなみ!!泣いちゃだめよ!!!







泣いちゃだめ...!

泣いちゃ...だめ...



ないちゃ...











でも...








今日だけは...




我慢できない...!!


舞「店長...すみません。今日はもう、あがってもいいですか...?少し体調が悪くて...」

店長「そう??大丈夫かい?じゃあ、またね。今日はありがとう」


私は夢中で駆け出した。

カフェを出た瞬間から涙が止まらない。









どうして、どうしてあの人なの??

どうして、すきになんかなっちゃったの???










そんなこと思いながら、涙を拭い。

私はひたすら走り出した。
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