君を愛した時間〜残した宝物
――居間でテーブルを囲み食事をしていた、おじちゃん、おばちゃん、直君、私…数日前は、私の隣に今、直君が座っている所に、心居たのに…居ない。
「セラ、映画楽しかったか?」
「うん…」
おじちゃんは、私の返事に大きく頷いた。
「直、仕事はどうだ?」
「はい、やっと慣れてきました!でも専門用語が、まだ…」
直君は、首元を擦りながら答えた。
「専門用語か…まっ!徐々に覚えるさ!立派な医者になれよ!」
「はい!」
「……」
「どうしたの?セラ?」
ボーッとしていた私に、おばちゃんは、声をかけた。
「……」
「セラ?」
隣に居た、直君が私の肩を揺らした。
「あっ!ごめん!何?」
おじちゃんの目が、怒っていた、横に居る直君は何だか淋しそうな目をしていた。
「セラ、疲れているんじゃないの?久しぶりの外だったし…大丈夫?」
おばちゃんは、私を庇って言ってくれた。
「あっ、うん…ちょっと疲れたかな」
私は、テーブルに箸を置いた。
少しの間沈黙が流れた、隣に座っている直君が、テーブルに箸を置いた。
「おじさん!おばさん!前にも言いましたが!セラを僕に下さい!お願いします!」
《……》
「本気か?!」



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