君を愛した時間〜残した宝物
俺達は、バイクで海に浮かぶ水族館と遊園地の場所に着いた。
「凄いね!こんな所があるなんて知らなかった!」
「…イルカ先に観に行くか」
「ねっ!心は、ここ来た事有るの!?」
「…まぁーな…」
心は、私から目をそらしズボンのポケットに手を入れた。
「ふぅーん…女の子と?…」
セラは、ちょっと首を傾げ俺の表情が気になるのか、俺の顔を見ていた。
「…かもしれないな…」
「……」
「セラ?」
セラは、立ち止まり顔は下を向いていた。
「セラ?、…ごめんな!普通は来た事無いって言った方がよかったんだよな!…それなのに俺…」
(バンッ!!)
突然セラが、俺の肩を叩いた。
「バカねっ!気にしてないよ!ふざけただけよ!」
セラは、笑っておどけてみせた。
「なーんだよ!!脅かすなよ!俺悪い事言っちゃったって…本当に…」
「ショックだったよ!…でもさー!デートで遊園地や水族館とかは行く場所だもんねっ!」
「ちょっと待て、…デートなんて一言も言ってねぇーよ、俺がここに来たのはナンパで来たんだよ!」
「ナンパ!?ここに!?」
「あぁー…誠となっ…」
心は恥ずかしそうに話した。
「おっかしぃー!こんな所でナンパ!」
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