君を愛した時間〜残した宝物
私は、心の言葉を聞いて夜空に輝く星に向かって手を伸ばした。
「…星を取れたら私の…」

そう言ったままセラは、次の言葉を飲んだように黙った。
「…セラ?」
「…ごめん何でもない…」
≪…星を取れたら、星は私の願いを…これから先の時間を与えてくれるかな……≫

セラは、胸の上に手を組み合わせ星を見ていた。
≪…!?≫
心は私の首に手を通し腕枕をしてくれた。
「…これならもっと温かいだろ」
「うん!…心の願い…心の願いを聞かせて?」
「ダメだ…言ったら流れ星が願いを叶えてくれないだろ?!」
「…そっかぁ…」
私達は、キラキラと輝く星の中に流れる流れ星を待っていた。

≪…セラ…俺の一番の願いは、お前が俺の前から消えないことだ、このままずっ…≫
「あっ!!流れ星!!」

セラは興奮をして夜空に指を指した。
「えっ!?」
俺は夜空を見ていたが、流れ星を確認できなかった。
「観てなかったの!?」
セラは、半分起き上がっていった。
「あぁ…空は見てたけど流れ星は…」
「勿体無い!!一瞬だったけど凄く綺麗だった!!」

セラは俺の胸をポンポン叩きながら言った。
「願い事はしたのか?」
「あっ!!」
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