君を愛した時間〜残した宝物
俺は、立ち止まり両手を、大きく振り返した。
「心…」
私は、心に真似して、大きく手を振った…心の姿が見えなくなるまで、私は手を振っていた。
公園の中を通り、俺はブランコに目が向き立ち止まった。
「……」
「こんばんは」
横を見ると、ラフな格好の男は、笑顔を見せ立っていた。
《誰だ?コイツ?》
俺は、無言のまま男の横を通り過ぎた。
「心!さんですよね?!」
男は、俺の名前を呼んだ…俺は振り向いた。
「誰だ?お前?何で、俺の名前を知ってる?!」
「失礼…前に一度お会いしているんですが…ここで、セラと」
コイツ!?あの時セラを…!?。
「思い出してくれましたか…セラを、助けてくれたみたいで、有難うございます」
男は、軽く頭を下げた。
「アンタに礼を言われる事は無い」
「いいえ、お礼を言わせてもらいます」
「はぁ?!」
「僕にとって、セラは大事な人だから」
男の目は、強く俺を見た。
「気があんのか?セラに?」
「はい!心さんも、セラの事好きなんですよね!?」
「あぁ!セラは、俺の女だ!手を出すな!」
俺は、男の目の前まで行き言った。
「心さんは、本気でセラと付き合えるんですか?」



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