虹恋〜あなたに出会えて〜
「肉、、、うんめええええ!!!!」
恋夜くんと爽紀くん、美彩、はるが楽しそうにお話ししながらお肉を頬張っているのに対し、、、
蓮叶くんは1人でその光景を見てニコニコしてる。意外といい人なのかも?
そんな中私は1人で少し離れたところでジュースを飲みながら海を見ていた。
さっき美彩とはるが気を使ってこっちに来てくれたけど1人になりたいなんて言っちゃった。後で謝らないとな。
なーんか昨日の出来事がまるで嘘のよう。
だけどこの腕の傷が嘘じゃないんだよって訴えて来てるみたい。
そんなことを考えてたら隣に誰かが座って来た。
蓮叶くんだ。
「名前」
いきなり声をかけて来た。
「、、、え?名前?」
「名前なんて言うんだっけ」
「あ!あ、亜恋」
「ふーん、亜恋ね。俺のことは蓮叶って呼んで。」
「あ、うん。」
「「、、、、、、、、。」」
沈黙とか気まずい。
てかなんでこっちきたの。。。
ちょっと1人になりたいから。
そう言おうと口を開けた瞬間
「その腕の傷。どうしたの」
「、、、!べ、、つに。関係ないじゃん?」
「関係なくても普通に心配だろ」
「別にそんなの求めてないほっといて」
「かわいくねーやつ。」
は?なんなのこいつ!ならとっととどっかいけよ!
「ならみんなと遊んでくればいーじゃん!」
「やだ。」
、、、は?
「じゃー、私がみんなのとこいく。じゃーね。」
そう言って立ち上がろうとしたその時、手を掴まれた。
「。。。なに」
「ここにいろよ。」
「なんで。」
「いーから。」
「意味わかんないから。男とかウザい。」
そう言って手を振り払った。
そして美彩たちのところへ行こうとしたら
「番号。」
「もう、今度はなに!!」
若干イラついて言うと
「だからケータイ番号教えろって言ってんの!!」
「、、!!!」
いきなり大声を出されてびっくりして思わずケータイを出してしまった。
するとケータイを受け取り電話番号を自分のケータイで確認して返してきた。
うっわ、、、やったわ最悪。。。
素で落ち込んでいると
「よっしゃゲット〜♪(笑)」
今日会って初めての満面の笑みを見せてきた。不意にドキッとしてしまった自分を殺したい、、、
「まじ意味わかんない!!」
そう言い捨てて美彩たちの方へ私は急ぎ足で戻った。