先生って言う名前の人
少しすると先生は眠たそうに玄関のドアを開けてくれた。
あったかそうなパジャマを着て目をこする先生が可愛かった。
「全然眠れなくてもう来ちゃった。
入ってもいい?」
あたしは先生の返事を待たずにおじゃましまーすと言って部屋に入って、
先生がさっきまで寝てたベッドに座った。
毛布を抱き締めると先生のいいにおいがした。
せっけんとか、洗濯物とか、シャンプーとかの、自然ないいにおい。
「先生のにおい」
そう言うと、先生は照れ臭そうにあたしから毛布を取り上げた。
ちょっと照れた先生の顔も可愛い。
先生がシャワーを浴びてる間に朝ごはんを作って、出てくるのを待って一緒に食べた。
先生はおいしいって言ってくれた。
先生が来てって言ったら、
毎日作りに来るのにな。